【今週の秘蔵フォト】日本映画界を代表する大女優・松坂慶子は、昨年7月20日で古希を迎えた。若い時期から現在まで常に業界の王道を歩んできた。映画初主演は1971年の「夜の診察室」。2年後の73年NHK大河ドラマ「国盗り物語」で濃姫を演じて一気にトップ女優の地位を確立。大河ドラマ出演回数は史上2位の9回を数える。

「かわいいだけの女より…」
「かわいいだけの女より…」
「やってみたい役」は…
「やってみたい役」は…

 映画では81年「青春の門」「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」、82年「蒲田行進曲」「道頓堀川」、90年「死の棘」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。79年には歌手としても「愛の水中花」を大ヒットさせ、黄金時代を築いた。

 77年には中村雅俊主演の松竹「坊っちゃん」でマドンナ役を演じたが、同年7月29日付本紙では25歳の誕生日を迎えたばかりの松坂のインタビューが掲載されている。同作の撮影中で見出しは「曲がり角のマドンナ」だった。

1977年当時25歳だった
1977年当時25歳だった
すでに大女優の貫禄
すでに大女優の貫禄

「何年ぶりかで母がプレゼントを用意してくれて、おめでとうなんて言われたり、テレるけどいいもんですね。母にしてみれば『これを機会にあんたもしっかりしてよ』と言いたかったんじゃないでしょうか。こんなに意識した誕生日はないですね。私自身もひとつの区切りにしたいと思うし、もう本当にしっかりしないと」と“曲がり角”の年齢に際して神妙な表情を見せている。

女優の宿命とは…
女優の宿命とは…
いつもどこかで見られているんです
いつもどこかで見られているんです
少しはにかみながら…
少しはにかみながら…

 撮影後には短い夏休みが予定されていたが「家でこまごまとしたことをやって終わっちゃうんじゃないでしょうか。出かけるのが好きじゃない。宿命なんでしょうけど、いつもどこかで見られている感じがあるでしょ」と“女優としての宿命”について語った。 

 撮影中の役どころと今後については「今の時代でも古さを感じさせない。前向き、進歩的で目がキラキラした女性。これからは役の上でもただかわいいだけの女というより、何か芯を秘めた役をやってみたい。それでいて明るくてひたむきで…」と明かした。その言葉の通り、その後は数多くの名作で様々なタイプの女性を演じ続け、後年にはドラマでコミカルなお母さん役も演じるようになった。古希を過ぎても映画、ドラマなどでの活躍は続きそうだ。 (敬称略)