トップの見解は――。日大アメリカンフットボール部の薬物問題が新たな局面を迎えた。警視庁は16日、麻薬特例法違反の疑いで4年生部員を逮捕。これで同部の逮捕者は2人目となり〝薬物汚染〟の深刻さが改めて浮き彫りとなった。学生アメフト界では、昨年9月にも同志社大の元部員4人が性的暴行事件で逮捕。相次ぐ不祥事で競技のイメージ低下を危惧しているのが、日本協会の寺田昌弘会長(55)だ。
同会長は取材に対し「5年前の日大の問題(悪質タックル問題)から、アメリカンフットボールという競技が悪い意味で注目を集めるようになったのは、非常に残念」と表情を曇らせる。今後は子供や保護者の間で競技離れが加速する可能性もあり「私たちとしても、それを一番避けたいと思っている。競技のイメージ改善を、真剣に考えないといけない」と危機感をあらわにした。
ただ、連盟としては打つ手が限られているのが現状。「協会が一人ひとりの選手に風紀を正すことはできないので、そこは各大学、チーム、ご家庭でやってもらうしかない」と各方面へ向けて呼び掛けた。
この日は2028年ロサンゼルス五輪で、フラッグフットボール(アメフトから身体的接触を取り除いた競技)が正式種目として実施されることが決定。同会長も、久々の明るい話題に「この競技も(アメフト界の)いいイメージの材料になると思う」と期待を寄せた。競技への信頼回復のためにも、これ以上の問題発生は避けたいところだが…。












