ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)とWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)の4団体統一戦が12月26日に行われる見通しとなる中、〝次の対戦候補〟が著しく評価を落としている。

 かねてモンスターとの対戦を熱望するジョンリル・カシメロ(フィリピン)は12日に小国以載(角海老宝石)と対戦。豪快なKO勝利で井上戦を猛アピールするはずが、4ラウンド途中に小国が負傷し、引き分けに終わった。そうした中、フィリピン紙「Sunstar」は「カシメロには井上と互角に渡り合えるだけの身体能力がある。しかし〝怪物〟井上を倒したいのであれば、彼にはリング上での戦略が決定的に欠けている」と酷評した。

 同紙は「10月12日、かろうじて現役の日本人ファイターである小国に対して、またしてもカシメロは荒っぽい戦いで勝利を得ようとした。小国は最初の数ラウンド、暴れるカシメロを相手に果敢にポイントを取り、立ち向かっていった。結果は4ラウンドで偶然のバッティングにより残念なテクニカルドローに終わった」と試合内容を紹介した。

 その上で「井上の首を積極的に狙っていたことを考えれば、カシメロのパフォーマンスはボクシングファンの心に響くものではなかった。井上に対しては、単に殴り合いをするだけでは通用しないのだから」とバッサリ。カシメロの戦いぶりには、母国フィリピンでも大きな失望を広がっているようだ。