新日本プロレス「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILが、来年1月4日東京ドーム大会で内藤哲也(41)の引退試合執行を予告だ。9日の東京・両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王者SANADA(35)を破れば、年間最大興行メインの切符を手に入れる。G1クライマックス覇者との頂上決戦が一転、まさかの展開を迎えるのか――。

 両国決戦はランバージャックデスマッチルールを採用。両軍セコンドがリング四方を取り囲み、転落した選手をリングに押し戻す試合形式だ。

 王座戦に向け、H.O.TとJust 5 Guys(J5G)は仁義なき抗争を展開。J5Gを裏切った金丸義信がH.O.Tに加入すれば、SANADAは新メンバー「X」を両国から投入すると予告している。

 まさにユニット同士の総力戦の様相を呈している中、8月の両国大会で盗んだベルトを私物化し、現王者を自称するEVILは余裕しゃくしゃくだ。「仲間がいないと何もできないSANADAの野郎はXに頼ってるようだけど、俺との実力差は歴然なんだよ。前哨戦を見ても分かっただろ。絶対王者とただの挑戦者の違いを見せてやるよ」と自信をのぞかせる。繰り返すようだがベルトは盗んだもので、EVILは絶対王者どころか王者ですらない…。

 両国決戦の勝者は、来年1・4ドームでG1覇者・内藤の挑戦を受けることが決定している。EVILもSANADAも内藤とはかつて「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」で共闘した過去があり、どちらが勝っても因縁の頂上決戦となる。

 しかし、EVILは「俺が〝防衛〟したら、ドームで内藤って話になってるな? でも、この会社は俺の会社なんだよ。正式決定じゃねえからな。そもそもアイツはG1でもう一人、シェイン・ヘイストにも負けてるだろ。もう一回、あの自作の権利証をかけて戦ってきたら挑戦を認めてやるよ」と言い放つ。

 9月神戸大会でジェフ・コブにG1公式戦の雪辱を果たした内藤は、ヘイストの対戦要求がないことを確認した上でドームでの挑戦を明言しているが、勝手に蒸し返して条件を追加した。

 理不尽な主張は、まだまだ終わらない。「もし俺のもとにたどり着くことができたのなら、本当の意味でお前を終わらせてやるよ。東京ドームが内藤の引退試合だ。最近やたらと苦労話する機会が増えてるみたいだしな。ヒザも限界きてるんじゃねえか? 先が見えてるレスラーなんて、誰からも応援されねえだろ」。

 G1開幕前にも古傷の右ヒザが悪化するなど、近年の内藤は満身創痍の戦いが続いていることを告白している。こだわり続けた東京ドームの舞台で引導を渡されれば本望だろうという理屈だ。

「お前のヒザも武藤敬司と同じくらいボロボロなんだろ。次はお前の番だ。2月に(武藤の)引退試合の対戦相手を務めた場所で、お前も引退させてやるよ」。武藤引退興行から11か月後の東京ドームで、内藤のレスラー生命を絶つ。邪悪な青写真を描き、EVILが両国決戦へ向かう。