蛮行連発の北朝鮮にどう立ち向かうのか。日本サッカー協会は4日、日本代表の国際親善試合カナダ戦(13日、デンカS)とチュニジア戦(17日、ノエスタ)に臨むメンバー26人を発表した。森保一監督(55)は、U―22日本代表が参加する杭州アジア大会の準々決勝で暴挙に出た北朝鮮に言及。2026年北中米W杯アジア2次予選で来年3月の対戦が懸念される中、元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)が騒動についての見解を示した。
今回はMF南野拓実(モナコ)がカタールW杯以来の復帰を果たす一方で、MF堂安律(フライブルク)が歯の治療、MF鎌田大地(ラツィオ)がヒザの状態を考慮して選外となった。
武田氏は久々に代表へ戻ってきた南野について「MF伊東純也(スタッド・ランス)やMF久保建英(レアル・ソシエダード)との組み合わせが楽しみ。もともと力がある選手なので、2列目からの飛び出しや起点をつくることなどに期待したい」と評した。
一方で、メンバー発表会見では現在物議を醸している北朝鮮の件も話題に上った。U―22日本代表は1日の準々決勝で2―1と北朝鮮を下したが、その試合で相手選手が危険なプレーを連発。さらに飲水タイムに、水を配っていた日本のスタッフからボトルを強奪し、拳を振り上げる威嚇行為まで発生した。試合後には審判を突き飛ばしながら猛抗議するなど、数々の〝蛮行〟が世界中から非難の的になっている。
こうした事態に日本サッカー協会もアジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に意見書を出すなど騒動が拡大している。
A代表も来年3月に北朝鮮と2連戦が予定されており、決して人ごとではない。森保監督は「日本の選手がレイト(遅れた)タックルなどでケガをしなければいいなという思いはあった」とアジア大会の件で負傷の懸念を感じつつも「ラフプレーは、われわれがコントロールできるところではない。レフェリーが選手を守ってくれると信じて戦いに臨みたい」と努めて冷静に語った。
武田氏は現役時代を振り返り「北朝鮮や韓国は、日本とやる時はどうしても激しい試合になる。僕らの時もそうだった」と長年アジアのライバルという関係もあり、常に試合がヒートアップしがちだと指摘する。ただ、アジア大会と同様にW杯予選でも危険なプレーを仕掛けてくるとは見ておらず「メンバーも違うし、また違った戦いになる。今回の試合は関係ないだろう」と予測。あまり神経質になりすぎないようにクギを刺した。
久保やMF三笘薫(ブライトン)ら主力の負傷を懸念する声に対しても「W杯予選は楽な試合になることはない。海外組がほとんどになるだろう」と指摘。重要な公式戦であるW杯予選は他の試合と同様にベストメンバーで臨むべきで、相手が北朝鮮だからといってメンバーを大幅に変える必要はないというわけだ。
いずれにせよ、波紋を広げる北朝鮮との試合はピッチ内外で注目を集めることになりそうだ。









