フィギュアスケート女子で2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(21=トヨタ自動車)は、夢舞台での金メダル奪取を見据えた決断を下した。

 日本スケート連盟は28日、GPシリーズ第2戦スケートカナダ(10月27~29日、カナダ・バンクーバー)を欠場すると発表。関係者によると、今季は試合に出場せず、直近数シーズン悩まされてきた右足首のケガの完治に専念するという。

 紀平は連盟を通じ「来シーズンは、まず健康、そしてパフォーマンスも完全に復活し、全力でトップを目指していけたらと思っております。目指すは2026年ミラノ(コルティナダンペッツォ)五輪。これからも引き続き応援、見守っていただけるとうれしいです」と抱負を述べた。

 紀平は小学校の文集に「夢に向かって」と題して「必ず、オリンピックで優勝」と記すなど、誰よりも真冬の祭典に対して強い思いを抱いていた。しかし、18年平昌五輪は年齢制限、22年北京五輪も右足首のケガの影響で夢切符を逃した。それでも「私って、失敗の経験をたくさん積まないとダメなタイプだと思うんです。神様は今回も私に強くなるための経験をくれたんだと思います」と前を向いて歩みを進めてきた。

 何度も壁にぶつかってきたが、紀平は必ず乗り越えてきた。3度目の正直を誓う26年ミラノ五輪へ「来季、再来季が一番大事になってくる」。焦る気持ちをこらえ、まずは体を万全の状態に戻す。