自民党の麻生太郎副総裁が、反撃能力保有を含む安全保障関連3文書への対応をめぐり、公明党幹部を「一番動かなかった、がんだった」と批判した問題が波紋を広げている。
麻生氏は24日に福岡市内で開いた講演で、公明党は専守防衛にこだわったとして山口那津男代表や石井啓一幹事長、北側一雄副代表を名指しで批判していた。
永田町関係者によると山口氏は26日、麻生氏からの批判に対し「麻生さんがどういう意図で、どういう場でお話しになったのかは直接聞いておりませんし、前後の関係もわかりませんので、評価は控えたい」と話したという。
しかし、連立与党内で党幹部が相手の幹部に対して名指しで「がんだった」と批判したことは「珍しいことだ」と受け止められている。
国民民主党の玉木雄一郎代表はこの日に国会内で開いた会見の中で「他党のことなのでコメントするのは適切ではありませんが、(麻生氏は)本音が出たんでしょうね。言葉遣いとしてどうなのかな、というのは率直にあります。がんを患っている方もいます。病名に例えること自体が、適切かどうかも含めて、言葉遣いは適切じゃないな、と思いますね」とした。
立憲民主党の岡田克也幹事長は「(麻生氏が)専守防衛なんて言っている場合じゃないみたいなことを言っているとしたら極めて問題で、じゃあ日本は専守防衛を放棄したのかと。それは(岸田)総理にも(国会で)聞いてみたい。専守防衛は変わっていないという説明を今までしてきたはずですよね。自民党副総裁がそれ(専守防衛)を否定したなら、極めて問題だと思います」と厳しく批判した。
麻生氏の発言は自民、公明両党の間で議論すれば解決できる問題だとも見られているが、今後の推移に注目が集まっている。












