【最終回 更年期を微笑みにかえて♪】

 昭和歌謡テイストでお付き合いいただいたこの連載。女性だけではなく、男性も加齢やストレスによる男性ホルモン=テストステロン減少で、女性と同様の更年期があるとお伝えしてきましたが、最終回は私が敬愛するエイジレスに生きる男、吉川晃司さんオマージュのタイトルと決めておりました。「更年期を殺せない♪」も候補でした(笑い)。

 さて更年期という概念はギリシャ語の「Krimakter」(梯子の横木)からきています。階段の横木とは踊り場のこと。昔から人には人生の変わり目に何かしらか体調に変化が来ると経験的に理解されていたのです。かつては思春更年期、閉経更年期、老年更年期といった言葉もあったとされていますが、そのうちもっとも特徴的な“閉経更年期”が日常的に使われ、中年と高年の境目をさして、更年期という言葉が社会的に定着してきたのでしょう。

 更年期はまさに人生の踊り場といえる時期です。人生50年時代なら、更年期以降は余生として過ごせばよかったので、更年期はネガティブな陰りのある年代という印象が強かったのかもしれません。しかし、目覚ましい医学の進歩で、今や寿命100年時代。更年期は「長い第2の人生の折り返し地点」になりました。

 車なら、車検期に車を買い替えなくても、機能を点検・修正して、引き続き快適な運転を楽しむ方が多いです。人間も同じ。更年期は車検期ととらえ、健康や元気を維持するために隅々まで要点検。エンジンオイルといえる「テストステロン」もちゃんと測定し、足りなければ補充。その先にある微笑みながらの楽しいドライブに備えればいいのです。

 テストステロン減少のわかりやすいサインは男の生理である「朝立ち」の喪失。これは忘れないように! 気が付いたら一度、男性更年期外来やメンズクリニックでテストステロン値を測って、ご自分の状態を確認。診察を受けて問題がなければ安心ですし、イエローカードなら食い止める対策に取り組むのみ。レッドカードなら一刻も早く治療対応。更年期を微笑みにかえるには積極的なアクションです。

 更年期を上手に乗り越え、死ぬまで元気を実現できるのはあなた自身! グッドラック!