悲願達成なるか。大相撲秋場所9日目(18日、東京・両国国技館)、大関経験者の幕内高安(33=田子ノ浦)が幕内琴恵光(31=佐渡ヶ嶽)を下して8勝目(1敗)。勝ち越しを決めて優勝争いの先頭を守った。
もろ手突きから右を差すと、そのまま一気に前へ出て寄り切る完勝。取組後は「慌てないで、しっかりつかまえて前に出た。落ち着いて取れてよかった。好調の要因? その日、その日でしっかり戦える準備をしている。その日のベストを尽くしていることが、こういう結果につながっている。明日以降も、いい相撲を取りたい」とうなずいた。
9日目を終えて、1敗は同じく平幕の熱海富士(21=伊勢ヶ浜)と2人だけ。10日目(19日)は両力士による直接対決が組まれた。悲願の初優勝を目指す元大関は「調子のいい相手。気を引き締めて頑張ります」と気合を入れた。