再発防止策はまさかの…。巨人・菅野智之投手(33)が16日の中日戦(バンテリン)で6回1失点と好投。打線の援護なくチームも0―1で敗れたため7敗目(4勝)を喫したが、先発の役割はまっとうした。前回登板では右手人さし指がつって緊急降板。アクシデントに見舞われた右腕に対して仰天対策が立てられていた。

 背番号18がしっかりと仕事をこなした。初回の先頭打者・岡林にボール球を右翼席に運ばれて失点したが、すぐさま切り替えて6回まで追加点を許さなかった。だが、打線は竜先発・高橋宏の前に6回までわずか2安打に抑え込まれ、9三振の空回りでスコアボードに「0」だけを並べた。

 チームは再び借金生活となってしまったが、菅野個人としては上々の結果。「抜くところは抜いて、力を入れるところは入れて、メリハリのあるピッチングができたと思います」と満足げで、代打を送られての降板にも「本当は最後まで投げたかったですけど。でも、球数を抑えることできたんで、また自分自身の次以降に期待できると思います」と前向きだった。

 そんな好投の裏で、スタッフたちは菅野のイニング間の行動を注視していた。前回登板した9日の中日戦(東京ドーム)では5回無失点と好投しながら、6回に向けてマウンドで投球練習していた際に異変が発生した。人さし指がつり、一度は治療を行ったものの無念の降板。同じテツは踏むまいと行われたのが、スタッフ総出の「トイレチェック」だという。

「菅野は9日の東京ドームでイニングごとにトイレに行っていた。水分補給は小まめにしていたけど〝出るほう〟がもっと多かった。汗も大量にかいていたし、脱水症状に陥った時の典型だった」(球団スタッフ)

 もし菅野がトイレに行った場合は、すぐに水分を多めに取らせることで脱水状態を回避できる。菅野の〝生理現象〟に注目することで、再発を防いだそうだ。また、菅野本人も「今週はサウナに1回も入らなかった」と汗のかきすぎには細心の注意を払って上がったマウンドだった。

 もちろん、先発投手が緊急降板すればブルペンにかかる負担は大きくなる。しかも残り12試合でCS争いを繰り広げるシーズン最終盤。アクシデントは付き物とはいえ、入念な対策は不可欠で周囲のサポートもより重要になってくる。次回登板では打線の援護をもらい、白星で恩返しといきたいところだ。