完全復活にかける思いとは――。フィギュアスケート女子で2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(21=トヨタ自動車)は、大舞台での活躍を見据えた決断を下した。

 4日に自身のSNSを更新し「2026年ミラノ(コルティナダンペッツォ)五輪の夢に向け、今年はケガの完治を優先しようと、コーチとミーティングを重ね決断いたしました」と報告。直近数シーズンは右足距骨疲労骨折などのケガに悩まされたこともあり、完治に向けたスケジュールを組んでいく。

 昨季はケガと向き合いながら実戦にも出場したが、22年全日本選手権で再び悪化。不完全燃焼の1年となった。かつての取材では「体が健康な状態で限界まで追い込む練習もしんどいけど、追い込んだ練習をすると(右足首が)痛くなってしまうというもどかしさは毎日抱えていました」と胸の内を明かしていたこともある。

 7月上旬からは拠点のカナダ・トロントで練習を積んできたものの、昨季と同じ轍を踏まないために慎重を期した上の判断。関係者によると、現在はミラノ五輪でのメダル獲得を目指し、意欲満々の日々を過ごしているという。

 来季はミラノ五輪のプレシーズン。結果を残すことの重要性は紀平自身が一番理解している。「ミラノに向けては、来季、再来季が一番大事になってくる。今季はまずケガを完全に治すことと、ジャンプとかの技術と筋力、体力を完全に元に戻すことが重要になると思います」。全てはミラノの地で輝くため、焦りとの闘いを未来への糧とする。