日本代表MF三笘薫(26=ブライトン)が〝本気〟のドイツを撃破でビッグクラブへアピールだ。国際親善試合ドイツ戦(9日=日本時間10日、ボルフスブルク)と同トルコ戦(12日、ベルギー・ゲンク)に臨む森保ジャパンは4日(同5日)に全26選手が参加し、決戦地で練習を開始した。強豪ドイツとアウェーの舞台で激突する中、注目されるエースの三笘について、元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)は〝サッカー人生を左右する〟一戦と指摘した。

 今回のドイツ戦は森保ジャパンにとって最高の強化の場となる。昨年のカタールW杯1次リーグ初戦で2―1と逆転勝利して以来のリターンマッチ。ドイツは強豪国の威信をかけてホームで日本を相手に連敗は許されないだけに死に物狂いの本気モードだ。

 日本にとって実力を図る一戦となるが、カギを握るのは三笘だ。旋風を巻き起こした昨季を上回るほど好調で4試合で1得点3アシストをマークし、8月19日のウルバーハンプトン戦では約40メートルのドリブル突破から衝撃ゴールをマークした。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)や〝英雄〟ディエゴ・マラドーナさんと並び称されるほど世界から喝采を浴びた。

 この状況で迎えるドイツ戦は三笘にとってターニングポイントになる。武田氏は「ドイツで試合をすることで、欧州中からスカウトがくる。イングランドのほか、地元のドイツやスペイン、イタリアなど強豪国のクラブからも注目される試合になる。三笘にとっては自分のサッカー人生を広げるビッグチャンス。アウェーのドイツで結果を出せれば、それが持つ意味は大きい」と力説した。

 三笘はすでに欧州でも知られる存在だが、日本代表として敵地でチームを勝利に導く活躍ができれば、また違った側面から評価を上げることにつながる。今夏の移籍市場では残留となったが、マンチェスター・シティーやアーセナルなど同じ英国の名門が興味を示している状況に変わりはない。今回はスペインやドイツなどのビッグクラブにも実力をアピールする絶好の機会となる。

「海外ではドリブルなど個人技がある選手は他にもいるが、三笘のすごさは真面目さ、献身性、戦術理解力まで兼ね備えているところ。そんな選手は他にいない」と武田氏は期待を寄せる。まさにドイツ戦は世界的スーパースターへの試金石というわけだ。

 武田氏は「とにかくケガをしないこと。順調でも代表戦で負傷してクラブでポジションを失ったケースもある。日本の宝だから。そこは気を付けてほしい」と細心の注意を呼びかけたが、三笘の一撃で再びドイツから金星なるか期待は高まるばかりだ。