日本サッカー協会の田嶋幸三会長が22日、J1神戸のMF斉藤未月(24)が19日の柏戦で選手生命を脅かすほどの重傷を負ったにもかかわらずノーファウル判定だったことについて見解を示した。
斉藤は柏のDFジエゴとMF戸嶋祥郎の猛烈なタックルに左足が挟まれる形で重傷を負ったが、今村義朗主審はノーファウル判定。斉藤はその後、左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷(前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷のため、全治は「現時点で約1年の見込み」と診断された。
試合後に神戸のエースFW大迫勇也が審判に苦言を呈し、22日には神戸の三木谷浩史会長が自身のX(旧ツイッター)で「故意か否かではなく、このような危険なプレーを防ぐためにレッドカードがあるのだと僕は思う。足裏でサンドイッチ。JFAに睨まれようと、なんと言われようとこれはうちのクラブとしては放置はできません」と怒りを露わにした。
そうした中、この日取材に応じた田嶋会長は「神戸の斉藤選手の大けがについて、自分も土曜にいなくて、当初は小さな映像を見た中でこれはどうなんだろうなあと思った。ただ、その後の彼のけがの重大さを知るや、本当に言葉がなくなった。とにかく早い復帰を願いたい」と語った。
その一方で「ただ、ケガの大きさとファウル、レッド、イエローというのは別の次元で正しく評価していかなければならない。私が見たところ、けがをさせようと思って、あのような形になったわけではない。必死にゴールを奪いにいく、守りにいく、そういう結果なってしまった。本当に残念で悔しい」と私見を示し「早い復帰ができるよう、我々もできることはなんでもしていきたい」と斉藤の回復を願った。
協会として今後の対応については「あれがファウルだったかファウルじゃなかったか、VARも含めて、僕が関わってはいけないことだと思っている。改めて審判委員会がしっかりと正しい判断を説明しなければならない」と審判委員会による議論になると強調。また、三木谷会長の抗議や神戸側からの意見書提出については「まず、きちっとした書面でも頂いているとうかがったので、きちっと対応しなければいけない。ちゃんとしなければいけないし、Jリーグと共同でやらなければいけない」との方針を示した。さらに「審判を守るためにどうだとか、そういうことはするつもりは今までもないし今後もない」と説明した。
重傷問題の波紋が広がっている――。












