札幌・ススキノのホテル一室で男性(62)の首なし遺体が見つかった事件で、札幌市内の一軒家に住む田村瑠奈容疑者(29)とその両親が殺人の疑いで再逮捕され、21日で1週間。死体損壊など3容疑での逮捕からだと今週で1か月たつが、北海道警捜査本部の取り調べに対し、3人とも事件については口を閉ざし〝貝〟になっているという。

「母親の浩子容疑者は雑談には応じるが、瑠奈容疑者と父親の修容疑者はとにかく黙秘で、瑠奈容疑者は時に取り調べの刑事をにらみつけたりもすると聞いた」(事件関係者)

 黙秘する被疑者の取り調べに、一般的な攻略法はあるのか。元神奈川県警刑事の犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏に聞いた。

「凶悪事件を起こす理由は必ずあるはず。ただ『何でやったんだ』と聞いても話しません。口を割らせるには、とにかく何でもいいから話をして、しゃべり癖をつけさせることですかね。あと、本人に『聞いてくださいよ』と言わせるまで、話を聞いてあげること。道警も、母娘の取り調べには女性刑事が当たったり、女性の警察官が立ち会ったりはしていると思いますが」

 地元報道によると、男性の首を切断し持ち帰ったなどの最初の容疑についても、3人はおおむね否認しているという。18日には両親の弁護士が「修氏及び浩子氏は、瑠奈氏が事件を起こすなどとは全く想像しておらず、両名とも、被疑事実とされる殺人、死体遺棄のいずれについても一切共謀しておりません」などのコメントを発表した。

「本人たちの承諾があったから、弁護士がコメントを出したということでしょう。弁護士を通しては言うが、自分からは警察に話さない…。そう意固地になっている理由が、両親には何かあるのかもしれません」と小川氏は指摘する。

 3人の勾留期限は9月頭に切れる。あと10日ほどで供述を引き出すことはできるか。道警の威信がかかっている。