【取材の裏側 現場ノート】女子プロレス「スターダム」の〝マッチョ・ゴリさん〟こと飯田沙耶(26)が逆襲に燃えている。18日の若手主体興行「NEW BLOOD 10」(東京・品川のザ・グランドホール)で自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永と「パッション注入マッチ」と銘打たれたシングルで対戦する。飯田は「己を見つめ直したい」と自ら志願し、高橋との一騎打ちが決定。この裏には並々ならぬ覚悟があった。
2019年1月にスターダムでデビュー。同期の上谷沙弥は21年12月にワンダー王座を獲得し最多防衛記録「V15」を更新した。同年に東京女子プロレスでデビューしたMIRAIもシンデレラトーナメントを2連覇し、先月ワンダー王座を初戴冠。同期が輝かしい結果を残していく一方で、飯田は20年12月に若手のみが挑戦できるフューチャー王座を獲得したものの、21年4月に右ヒザの前十字靱帯と外側側副靱帯を断裂し王座返上を余儀なくされた。
約1年間の欠場を経て復帰したが、後輩の向後桃に負けるなど悔しい思いを重ねてきた。「一時は悔しいと思っても『悔しいって言っても仕方ない』って思って言うことさえも諦めていた」
だが、そんな時に同じユニット「STARS」の葉月をはじめとする多くの先輩からの言葉で考えが一変したと明かし「『悔しいって言わないと応援してくれているお客さんに失礼だし、同じつらい気持ちだと思うから隠さずもっと自分の思いを発信した方がいい』って言ってくださって、SNSとかでも言うようになった」。時にはジムで5、6時間汗を流し、努力を惜しまない飯田は悔しさをも味方につけ「今、自分はゴリラと筋肉しかないと思われている。パッション注入マッチで勝って、現状から脱却する」と力強く語った。
今後の目標にワンダー王座奪取を掲げ「自分の今までの悔しさぶつけて、あのベルトを取って先輩たちにも恩返ししたい」と誓った。筋肉の鎧(よろい)を身にまとった飯田の逆襲劇に注目が集まる。
(プロレス担当・木元理珠)












