【取材の裏側 現場ノート】猛暑が連日続く中、早くもカーリングシーズンが幕を開けた。カーリングと言えば、女子のロコ・ソラーレ(LS)でスキップを務める藤沢五月(32)の〝肉体美〟が大きな話題となったばかり。その一方で、混合ダブルスの〝チャッスー〟こと松村千秋(30=中部電力)、谷田康真(29=北海道クボタ)組にも要注目だ。

〝チャッスー〟は昨季の世界選手権同種目で、史上初の銀メダルを獲得。日本協会の柳等強化委員長(59)は「いい意味で予想を裏切ってくれた。接戦になった時、あるいはリードされた時でも自分たちのメンタルを維持していたことが、後半での逆転や最後のところで勝ち切るという部分につながったのでは」と勝因を指摘した。

 かねてカーリング関係者からは「混合ダブルスも強化しなければ」との声が上がっていた中で、〝チャッスー〟は混合ダブルス一本で戦う道を選択した。海外ツアーなどの国際舞台を数多く踏んだことで、谷田は「今まで知らなかった戦術やアイスの変化などを経験できた」と視野が広がったことを実感。柳強化委員長も「経験が2人の実力を押し上げている要因の一つだと思う。国際大会の戦略にも慣れてきたのでは」と太鼓判を押した。

 松村は世界選手権後に「悔しい気持ちが次につながる」と語り、手が届かなかった頂点を見据えていた。今季からの大会の結果は、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の選考に直結してくるだけに、より厳しい戦いが予想される。頂点の景色を追い求める〝チャッスー〟の挑戦は、まだまだ道半ばにすぎない。