なでしこジャパンは、オーストラリア・ニュージーランド共催の女子W杯準々決勝(11日、ニュージーランド・オークランド)でスウェーデンと激突する。3戦全勝で1次リーグを突破し、5日の決勝トーナメント(T)1回戦でノルウェーに3―1で快勝。準決勝進出をかけた一戦を前に、2011年ドイツ女子W杯優勝メンバーの大野忍氏(39=スペランツァ大阪コーチ)が勝利へのポイントに迫った。
準々決勝の相手となったスウェーデンはV候補の一角にも挙げられる強豪だ。W杯優勝経験こそないが、3度の表彰台を経験。2021年東京五輪では日本、米国を下して進んだ決勝でカナダに敗れたものの、銀メダルを獲得した。今大会は6日に行われた決勝T1回戦で3連覇を目指す米国とPK戦までもつれる大接戦の末、8強入りを果たした。
大野氏は、米国を破って準々決勝に進んできた過程を警戒する。「自分たちの時に(8チームの決勝T1回戦で優勝候補の)ドイツに勝った時、いけるような気がしたので、米国に勝ったスウェーデンもそのようなことを感じていると思う。実力もあるし、その勢いに持っていかれないようにしないといけない」。勢いづいているチームを、さらに調子に乗らせては勝利は遠くなる。
その中での勝機について、大野氏は「どの試合もそうだが、先制点を取れるか、いかに失点しないかが大事な要素になってくる。1次リーグ3試合、ノルウェー戦を見ても、しっかり守備をしてのカウンターを持っている。自分たちの時より、はるかにいいものを持っている。そこの強さを生かしていいかなと思う」と指摘した。
チームの持ち味となっているカウンター攻撃を象徴するのが、5得点で大会得点ランキングトップのMF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)。大野氏は「見ていて自信に満ちているし、怖いものがない、失うものがないというのは、すごく感じる。そういう選手ってすばらしい。それに彼女に対する周りの理解度、信頼度が高いのだと思う」。宮沢の得点量産は、チームとして完成度が上がっていることの表れというわけだ。
また大野氏は、油断大敵だとした上で米国ではなく、準々決勝の相手が決勝T1回戦に続いて北欧勢だったことのメリットを挙げた。「ノルウェー戦で高さのあるチームに対応できたと、選手自身が感じていたのでは。(スウェーデンは)同じようなタイプだろうし、日本としてはやりやすい相手だと思う」
さらに同氏は11年に優勝したときと同じ状況を現チームに感じている。「自分たちの時は一試合一試合を通じて一つのチームになっていったし、そういうのは見えているような気がする」。試合ごとにたくましさを増すなでしこジャパンが4強入りすれば、東京五輪のリベンジとなり、確かな成長を証明することにもなる。次なる戦いがますます楽しみになってきた。








