あくまで〝想定内〟だ。水泳の世界選手権10日目(23日、マリンメッセ福岡)、競泳男子400メートル個人メドレー決勝は、瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が4分9秒41で銅メダル。6大会連続の表彰台を勝ち取った。

 4分2秒50の世界新記録で優勝したレオン・マルシャン(21=フランス)に大差をつけられたものの、3位の座を死守。「メダルを取れたことは良かった」としつつも「タイム遅いっすね。自分が掲げた目標(ベスト更新で銀メダル以上)を達成できなかった悔しさの方が大きい」と唇をかんだ。

 2024年パリ五輪で金メダルを奪取するには、絶対王者の壁を越えなければならない。瀬戸も「パリの金メダルは正直、果てしなく厳しい戦いになる」と危機感を口にしたが、悲観する様子はない。22年春から指導を仰ぐ加藤健志コーチとは「金メダル計画」を遂行中。瀬戸のレベルアップだけでなく、マルシャンの進化ぶりも想定した上でプランニングを進めているという。

銅メダルの瀬戸大也(右)。中央は世界新のレオン・マルシャン
銅メダルの瀬戸大也(右)。中央は世界新のレオン・マルシャン

 かつての取材で加藤コーチは「レオンは4分1秒台も出るんじゃないかな。でも、それくらいレオンは速いと思って準備をしている」と証言。だからこそ、瀬戸も「金メダルを取れる可能性は0%ではないと思うので、その少ないパーセンテージをいかに大きくできるかは、自分のここからの1年間の頑張り次第だと思う」と前を向いている。

 残された期間は約1年。瀬戸は「自分にすごくカツを入れられたと思うし、今回の反省をしっかりと次につなげていきたい」ときっぱり。逆襲劇はここからだ。