揺さぶりか? ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(30=大橋)の挑戦を受けるWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)陣営が、世界戦(25日、東京・有明アリーナ)を前に挑戦者の拳に〝イチャモン〟を付けた。

 会見でフルトンは「最高の気分です。楽しみにしていてください。2週間前に来て素晴らしいトレーニングができた。時差調整もできているのでコンディションはいいです」と防衛に自信をみせた。だがその後、会見は不穏な方向に向かう。フルトン陣営のワヒィード・ラヒムトレーナーが、事前に用意したであろう文章を取り出して「今回の試合はクリーンに行いたいと思います。この試合そのものが選手たちの質を下げることがないように祈ります」と読み始める。さらに「自分たちの試合前にグローブをはめる前のラッピングされる時に安全な方法で安全に行われることを祈ります」と、グローブの下に巻くバンテージについて言及したのだ。

 その後、ラヒムトレーナーは英語のニュースサイトで井上のハンドラップ(バンテージとテーピング)について論争が起こっていると力説。その上で「選手どちらかが有利になってはいけないので公平にやっていきたい。テーピングやバンテージの巻き方は安全にするべきだ。パンパンになったグローブの選手とやるのは安全ではない」とあらぬ疑いの眼差しを井上にむけた。

 この突然の発言に井上は「ナイーブだなと思いました。24戦やって、全試合正々堂々と試合しているので。なんの記事を見たのか分からないですけど」とさすがに困惑の様子だった。まさかの指摘は世界戦にどんな影響を及ぼすか。ルールミーティングも含め、リングに上がる前から戦いは始まりそうだ。