陸上のアジア選手権(タイ・バンコク)で男子1万メートルを制した田沢廉(22=トヨタ自動車)にとっては、優勝の喜びよりも悔しさが上回った一戦となった。
田沢は15日、羽田空港に帰国。気温、湿度も高い中でのレースを振り返り「対策は怠っていなかったと自分では思っているけど、5000メートルぐらいから自分の中で、完走できるかなと頭をよぎってしまった」と思うような走りができず、フラつく場面もあった。それでも、応援の力を背に走り切り「応援がなければ最後まで完走できていないんじゃないかって、途中で倒れてしまったんじゃないかと思うくらい、応援の力を改めて感じた」と感謝の言葉を口にした。
ただ、タイムは29分18秒44に沈み「練習でも28分台で走るので、練習以下のタイムになる」と不満げな様子。その上で「今江さん(勇人、GMOインターネットグループ)と交互に引っ張り合ってみたいな感じで、28分14を切るようなペースで優勝したいという話だったが、それどころじゃなくて、本当にきつくて、もうきついしか出ない大会だった」と唇をかんだ。
現時点で世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)への出場は不透明だが「あやふやだけど行ける可能性の方があるのかなという話を聞いたので、そういった可能性があるなら、プラン通りに動いてしっかりと結果を残せるように整えていきたい」と前を向いた田沢。今度こそ納得のいく走りを披露してみせる。












