陸上女子走り幅跳びの秦澄美鈴(27=シバタ工業)は、自身のテーマを大一番で体現した。
14日にタイ・バンコクで行われたアジア選手権の同種目で6メートル97の日本新記録を樹立して優勝し、従来の記録を17年ぶりに更新した。さらに8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)と2024年パリ五輪の参加標準記録を突破。15日に羽田空港へ帰国した秦は「夜はあんまり寝ていない。アドレナリンで眠れないという感じよりかは何か寝たくなかった感じ」と喜びをかみ締めつつ「自分の跳躍に集中することが一番大きなテーマだったので、それがしっかりできた」と収穫を口にした。
日本新記録をマークした最終6本目は「いつもよりもリラックスして走ることができた」と回想した上で「滞空時間も違ったし、空中の滞空時間が長いからこそ、空中でのフォームがすごく安定するところがあった。助走の速度感があって、滞空時間もあると、勝手に空中でフォームまとまるところがあるので、今回はそういう感覚だった」と充実の表情。理想に近い形の跳躍ができたという。
笑顔で大会を振り返った一方で、世界選手権の話題になると表情が一変。「今年はしっかり予選を突破して、決勝で戦うことを一番の目標にしている。そこをちゃんと達成できるように、残りの期間しっかり詰めていきたい。自分のやりたい練習ができるようにコンディショニングを整えて、世界の舞台になると気持ちの入り方が違うと思うが、自分をコントロールしたい」と気を引き締めた。
次なる戦いまで約1か月。今大会で得た自信を胸に、世界のライバルたちと真っ向勝負に挑む。












