陸上の女子1500メートルで東京五輪8位・田中希実(23=ニューバランス)は、メンタル面で確かな成長を遂げている。
12日にタイ・バンコクで行われたアジア選手権の女子1500メートルでは、4分6秒75の大会新記録で初優勝。15日には羽田空港に帰国し「去年のシーズンベストよりは遅いタイムにはなったが、ビルドアップのように上げていくような形で今回のようなタイムが出たので、しっかりと自分の力を確かめることができた」と収穫を口にした。
直近の田中は8日にフィンランドで開催された「Motonet Grand Prix Oulu 2023」の女子5000メートルでも自己ベストを5秒更新する14分53秒60で優勝するなど、一つずつ結果を積み上げている。その要因について「今季は上がったり下がったりがすごく激しいシーズン。だからこそ、下がってもまた上がるという経験を自分に刻み込むことができている」と回想。必ず光が見える時期があるとわかったからこそ「どんな状態であっても全力を尽くすというスタンスを学ぶことができている」と自己分析した。
昨季は納得のいくレースができなかった際に「イライラで目の前があんまり見えてなかった部分があった」。しかし、4月からプロとして活動する中で「悪くてもより良くなるように。悪いところだけにとらわれるんじゃなくて、良くなる努力をしなければならないと思った。そうしたら実際に上がるっていうことも学べた」と新たな境地にたどり着いた。
8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)を前に、心技体が整いつつある田中。さらなる活躍への期待が高まるばかりだ。












