〝天敵出現〟だ。大相撲名古屋場所5日目(13日、愛知県体育館)、元大関の幕内朝乃山(29=高砂)が幕内北青鵬(21=宮城野)に屈して2敗に後退した。立ち合いから右四つでがっぷり組み合う展開。北青鵬の下手投げをこらえるも、最後は胸を合わされて寄り切られた。先場所の初対戦では相手の変化に対応できずに黒星。「借りを返したい」と気合を入れた今回は、得意の右四つで力負けして返り討ちにあった。

 取組後の朝乃山は「先場所のことがあるので、見ながらフワッと立ってしまった。悔いが残る。(変化を)一回やられると、もう一回あるんじゃないかと…。胸を合わせると、あっちの方が(身長が)20センチでかいからしんどい」と唇をかんだ。

 佐渡ヶ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「あの形になって、朝乃山かなと思った。ちょっと、びっくりする相撲。(朝乃山は)上手を取っても(普段より)取る位置が高いのでは。引きつけも足りない。頭をつけたほうがよかった。北青鵬が規格外」と指摘した。

 大関復帰を目指す朝乃山にとって、北青鵬は今後も避けて通れない相手。関取最長身となる204センチの〝タワー力士〟を攻略できるのか。