一人横綱に暗雲だ。大相撲名古屋場所3日目(11日、愛知県体育館)、横綱照ノ富士(31=伊勢ヶ浜)が平幕の翔猿(31=追手風)に不覚を取り、2日連続で金星を配給した。

 動き回る翔猿をつかまえて左の上手を引いたが、まわしが伸びて攻め切れない。強引な蹴返しや小手投げも不発に終わり、最後は相手の寄りに屈して俵を割った。

座布団が舞う愛知県体育館
座布団が舞う愛知県体育館

 まさかの2連敗で、大入りの館内には座布団が乱舞。取組直後は古傷を抱えるヒザを気にするしぐさを見せ、花道奥の通路を引き揚げる際には付け人の肩を借りる場面もあった。その後は取材対応せず、無言で会場を後にした。

 土俵下で審判長を務めていた浅香山親方(元大関魁皇)は「焦っているというか、振り回したけど相手に力が伝わっていない感じがした。(相撲の後で)ちょっとフラフラしていたので心配」と表情を曇らせた。