いくらかかる? 文系の親でも平気? 小学校で必修化されてから、知名度が急上昇中のプログラミング。子供や孫が突然「やってみたい!」と言い出す光景は、もはや“令和の家庭あるある”だ。とはいえ、デジタル「非ネイティブ」な世代には、何をどう学ぶのか見当もつかないというのが正直なところ。そこで今回は「ヒューマンアカデミージュニア STE”AMスクール こどもプログラミング教室」で商品開発も担当している鈴木翔太先生に、プログラミングや授業について素朴な疑問をぶつけてみた。

周りの大人ができることは?
周りの大人ができることは?

【授業では何を学ぶ?】
 最初はブロックを組み合わせるようなソフトからスタートして、一番上のクラスでは、「JavaScript」というプログラミング言語を学びます。内容は月によってゲームを作ったり、アニメーションを作ったりと様々です。専門技術を学ぶというよりは、この状況で何をすればいいのか、頭で想像できるような力をつけることを目的とした授業をしています。

【学校の勉強や進学に役立つ?】
 実を言うと、そもそも小学校に「プログラミング」という教科ができたわけではないんですよ。今は、頭を使うのに適した教材として、いろいろな教科で少しずつプログラミングが利用されているという状況なんです。ですから、学校の授業と教室の授業が完全にリンクしているということではないですね。

 ただ、大学入試にはプログラミングの要素が入った問題も出始めるということなので、その流れには教室で対応できると思います。進学に関しても、こちらが仕向けているというわけではないのですが、「やってみたらできた」「もっと進んでみたい」とプログラミングにはまるうちに、難関大学の工学部や、レベルの高い高専に入学できたという話は毎年聞きますよ。

ゲーム感覚で楽しめそうな教材
ゲーム感覚で楽しめそうな教材

【何かとお金がかかるのでは?】
 月2回、90分の授業で月謝は1万円弱です。1年間の費用としては12万円強になりますが、学校ではなかなか学ぶことが難しい「思考力」を、楽しみながら身につけられると考えれば、“良い投資”だと思っていただけるのではないでしょうか。

 また、自宅にパソコンがないといけないということはありません。ただ、自発的に考えることを重視した教育なので、思い立ったらすぐプログラミングができるPC環境があるというのは理想ではありますね。アカウントにログインすればどこでも作業ができるシステムにもなっていますし、家でやり込んだものを次の授業で提出してくれるお子さまもいらっしゃいますよ。一方で宿題を出して持ち帰らせるということはしていないです。とにもかくにも、無理やりやらせては意味がない教育ですから。

専門技術を学ぶというよりは楽しむことが大切
専門技術を学ぶというよりは楽しむことが大切

【両親が文系でも大丈夫?】
 プログラミングに関しては、あんまり文系理系で関係ないと思っていて。それこそ「ここでコンピューターにこういう命令を入れよう」なんていう考え方は、かなり文系的だと思うんですよ。ですからご両親が文系でも問題ないですし、正直大人から見ても楽しいと思いますよ。お子さまが作ったプログラミングを、大人が「どうなってるのこれ?」って逆に教えてもらう、なんて話も聞きます。

 反対に、もし親の目線からは子供の作業がさっぱり分からなかったとしても、「楽しそうだから好きにやらせてあげよう」くらいに思っていただく方がいいかなと。プログラミングがすごくできる子の家庭は、不思議とそういう環境であることが多いですし、自由にさせてあげることは大事ですね。

【周りの大人にできることは】
 保護者の方には、プログラミングという“よく分からない教育”に対して、物おじしないようお願いしたいです。僕らが子供の時代って、ひたすら漢字を書き取るみたいな、はっきりした教育が多かったと思うんですよ(笑い)。でも今は少し“ふんわり”とした、「頭の中でやってみましょうよ」という教育がかなり増えているんですよね。

 ですからお子さまが興味を示した際には、「昔はこんなのなかったし、よく分からないけれど、ちょっとやらせてみるか」と楽観的に考えていただけたらうれしいです。

【学んでいくうちに、ゲームにはまってしまうのでは?】
 それはもちろんこちらも心配しています。人気のゲーム「マインクラフト」を教材として使っていますが、ゲーム単体で楽しめてしまうぶん、お子さまがある程度プログラミングに慣れてから導入するようにしています。そうすると手で操作していたことも、パソコンに命令すれば簡単だと実感してくれて。結果的に「工夫をすれば楽になる」という発想が育っていくんですよ。やっぱりプログラミング自体が蛇足であってはいけないですからね。「ちゃんと学んだ方が便利だ」と感じてもらえるようなカリキュラムを設計しています。

丁寧に答えてくれた鈴木先生
丁寧に答えてくれた鈴木先生

【ヒューマンアカデミージュニア STE”AMスクール】株式会社ヒューマンアカデミーが展開する総合的な児童教育。プログラミング教室のほか、ロボット教室、科学教室など幅広いカリキュラムを展開する。

 なお、詳しくはHP参照【https://kids.athuman.com/】