共産党の小池晃書記長は3日、国会内で開いた会見で、公明党の山口那津男代表が、東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する時期に関して「直近に迫った海水浴シーズンは避けたほうがよいかと思います」と発言したことに言及した。

 政府と東電は放射性物質が除去され、安全性が担保されたとの判断をもとに「夏ごろ」からのスタートを目指している。

 永田町関係者によると福島県いわき市では、7月15日から8月15日まで4つの海水浴場が開設されるという。

 松野博一官房長官はこの日、山口氏の発言を受けて「規制基準を厳格に順守し、安全性を確保して海洋放出することにしている」と述べ、処理水の放出時期について「変更はない」とした。

 小池氏は「政府は漁協などが(処理水の海洋放出を)強く反対してきたのにも関わらず、放出する方針を打ち出してきた。その際に汚染水ではない、処理水だと安全性は証明されているんだと言ってきた」とした上で「海水浴シーズンを避けるというのは安全ではない、問題があるということを認めることになると思います。海水浴シーズンだけ避けても、魚は年がら年中泳いでいるわけですから、海水浴シーズンだけ魚が泳いでいるわけではないし、水も摂取している。この発言は合理性がない発言ではないかと。海水浴シーズンを避けるのであれば、処理水の放出そのものを、汚染水の放出そのものをやめるべきだと思います」と批判した。

 自民党と連立を組む公明党の山口氏から今回の発言が出たことに対して小池氏は「与党が混迷していると。特に昨日(2日)、福島の市議選が始まった。福島県民や漁民だけでなくて汚染水の放出については、市民や県民の怒りが強いという反映で、与党からこの発言が出てくるんだと思います」と語った。