テニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルスで、加藤未唯(ザイマックス)とアルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった問題で、加藤に対して審判らが説明した言葉に、現役選手でプロテニス選手協会(PTPA)創設メンバーの重鎮があきれ顔だ。
この試合では、加藤が相手コートに向けて打った返球がボールガールに直撃。審判は一度は警告を出したが、対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)、サラ・ソリベストルモ(スペイン)組が執拗に抗議し失格となった。
加藤は後に、テニス専門メディア「クレイ」のインタビューで騒動を振り返った。この中で、加藤は審判とスーパーバイザーが「ボールを当てた相手が男の子なら問題はなかったと思う」「女の子が15分以上も泣いていたので決断しなければならなかった」「女の子が5分くらいで泣き止んでいれば大丈夫だったけど」「ボールが足とか腕にあたっていればよかったけど、首だったから難しかった」と説明したことを告白。全仏側のあまりにあいまいで主観的な理由に、テニスファンやメディアから「男女差別だ」などの批判の声が上がっていた。
選手からも疑問の声だ。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とともにPTPAを創設したバセク・ポスピシル(カナダ)はSNSで、テニスメディアが審判らの発言に疑問符を付けながら報じた投稿を引用。「この決断に主観が入ってないのは良いことだね…」と皮肉の言葉を記した。
これにはファンから「いい皮肉ですね。私も本当に言葉がないです」「PTPAは訴訟か何かを頼める専属弁護士がいないの?」「このすべてがばかばしい」「これを知ったボールガールはどんな気持ちでしょうか。あらゆるレベルで間違っている」とファンから称賛や支持する声が寄せられた。
ポスピシルはこれまでも、まともに検証せず加藤に失格処分を下した審判や大会主催者を非難。処分は不当とするPTPAの緊急声明をSNSで投稿するとともに「ローランギャロス関係者の恐るべき決定だ。加藤未唯は少なくとも、賞金とポイントは返還されるべきだ。それでもまだ十分とは言えない。これは泥棒だ」と糾弾していた。
クレーから芝のシーズンに入っても、加藤失格問題は多くの人の心に引っかかっているようだ。









