女子テニスの加藤未唯(ザイマックス)に差し伸べられた救いの手が〝低空飛行〟を続けている。

 加藤は6月4日に行われた4大大会・全仏オープンの女子ダブルス3回戦で相手コートへ向けて返した球がボールガールに直撃し、審判は警告を発しながら、対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)、サラ・ソリベストルモ(スペイン)組の抗議で判定が覆って失格となった。

 本人は判定を不服として大会側へ訴えたが、却下された。そのため女子ダブルス3回戦敗退でもらえる賞金2万1500万ユーロ(約337万円)、ランキング加算ポイントを受け取れず、罰金(金額非公表)まで科された。

 この失格劇は世界中で注目される事態となっただけに、海外の寄付活動サイト「gofundme」で米カリフォルニア州在住のM・ローズ氏が「彼女が厳しすぎる罰を受けたと思われる場合は、この物議を醸す決定にふさわしいと思われる金額を寄付してください」と失った賞金の補てんを目的に寄付を呼びかけた。

 目標額は当時のレートで2万1500万ユーロにあたる2万2383ドル。しかし開始から3週間を過ぎた日本時間6月30日時点で集まった金額は、わずか272ドル(約3万9000円)。賛同が集まっていないことがうかがえる。やはり加藤の失格騒動は、お金の問題ではないようだ。