24日に各地で行われた格闘技イベントは、団体やジャンルをまたぎ多くの話題を提供した。そんな波瀾万丈の週末を、この男が黙っているはずがない。〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が、定番のメスを鋭く入れた。まずは、世界中で相次いだ「計量ミス問題」だ。
まるで申し合わせたかのように世界中で計量ミスのニュースが相次いだ。日本では、井岡一翔(志成)の挑戦を受けたWBAスーパーフライ級王者ジョシュア・フランコ(米国)が、前日計量の2回目でも2・9キロの大幅超過。
さらに格闘技イベント「RIZIN.43」(札幌)でも鈴木千裕の挑戦を受けたRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(ブラジル)が400グラムをオーバーした。試合は井岡と鈴木が勝てば新王者になり、フランコとクレベルが勝利した場合は王座が空位となる条件で開催され、結果的に井岡とクレベルが勝利を収めた。
さらに計量失敗は海外でも続出。米総合格闘技イベント「UFCファイトナイト・ジャクソンビル」では〝超新星〟平良達郎の対戦相手クレイドソン・ホドリゲス(ブラジル)が約1・3キロオーバーで試合が中止。フランスの格闘技イベント「Impact in Paris」では武尊がKO勝ちしたベイリー・サグデン(英国)が、最初の計量で400グラムオーバーし、再々計量の末になんとかクリアした。
こうした事態を受け、「水抜き」の過酷さも含めて改めて計量の難しさに注目が集まっている。電話取材に応じた青木は「いや~、いろいろあったね。どれからいきますか…」と声をしゃがれさせつつ舌なめずり。そして「まずは計量だな。俺は、この問題は真剣に危ないと思っていて。日本は厳しすぎるんだよ」と警鐘を鳴らす。
かねて日本の格闘技界では、計量をクリアできなかった選手に対し「プロとして失格」「格闘家として見ることはなくなる」などの声がファンのみならず関係者や他選手から上がるほど風当たりが強い。
この風潮のどこに問題があるのか。青木は「日本は(規定体重を)オーバーされたヤツを守りすぎで、オーバーしたヤツを全く守る気がなさすぎる」とメガネを鋭く光らせる。その具体例として「キャッチウエートで試合をして、オーバーしたヤツが勝ったらノーコンテストなんて日本だけだ。日本以外だと、減点スタートすらない。そんなもんあったら前提が変わるだろ。計量は〝おおらか〟にしていくのが、グローバルスタンダードなんだよ。だから選手はだいたい、計量失敗しても『ごめんねー。まあ、罰金払えばいいでしょ』くらいにしか思ってないんだよ」と指摘した。
青木自身も、かつては計量を失敗した選手に厳しい考えを持っていたという。だが、考えを改めたとして「あんまり追い詰めると、いずれ死人が出ると思う。これはおおげさではなく」と衝撃の言葉を口にした。
さらに「すでに水抜きのしすぎで、計量時に異常な状態になってしまっているヤツもいるじゃん。そういうのもあるから、俺はおおらかにした方がいいっていう考え方に変わった。何か〝事故〟が起きてじゃ遅いんだ。死んだらどうすんの?って」
果たして今回を機に格闘技界に動きはあるのか。存分に問題提起した青木は「それはそれとして、これで終われるわけないだろ。次は…」と案の定、通話を続けた。次なる〝標的〟は――。












