新日本プロレス4日の大阪城ホール大会で、海外武者修行から凱旋帰国した辻陽太(29)がIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)に挑戦。敗れたものの進化した姿を見せつけ、会場を沸かせた。

 海外武者修行から凱旋帰国初戦でのIWGP世界王座挑戦。大会前日に「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」に加入した辻には、何かを起こす期待感が充満していた。場内の大「陽太」コールを背に開始早々から強引なスピアーを浴びせると、まさかのブエロ・デ・アギラ(変型トぺ)で観衆の度肝を抜いた。

 さらに雪崩式スパニッシュフライなど、大きな体からは想像もできない空中技で試合の主導権を握る。SANADAの必殺デッドフォール(変型DDT)は何と側転の要領で着地。ヒザ蹴り、カーブ・ストンプと怒とうの猛攻を仕掛けていった。

 それでも勝負を決めにいった必殺のスピアーをカウンターのドロップキックで迎撃されると、一気に失速。ラウンディングボディープレスからシャイニングウィザードを浴びると、最後はデッドフォールで沈められた。

 2012年のオカダ・カズチカ以来となる凱旋帰国直後の最高峰王座取りは逃した。それでも特大のインパクトを残した辻は「いいか、これは始まりだ。世代交代、若手の台頭、そんなもんじゃない。俺はこの新日本プロレスを世界一の団体にしてみせる。俺の戦いは今日始まったんだ。覚悟はいいか、新日本プロレスよ。そして世界よ」と言い残し控室へ。

 この日の主役は間違いなく、新日本マットに新たに誕生した〝怪物〟だった。