一人横綱が貫禄を示した。大相撲夏場所6日目(19日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(31=伊勢ヶ浜)が幕内錦木(32=伊勢ノ海)の挑戦を退けて6連勝。右を差してから前に出ると、小手投げで土俵に転がした。取組後は「とにかく圧力をかけようと思っていました。立ち合いの踏み込み? 悪くないと思います」とうなずいた。

 この日はかつてライバルだった元大関の十両栃ノ心(35=春日野)が現役を引退した。「今まで対戦した力士の中で、右四つでがっぷり組んで力が強いなと思っていたのは逸ノ城と栃ノ心の2人だった。2人とも引退してという感じになってますけど…」と寂しげな表情。「(栃ノ心は)仲のいい関取の一人だった。寂しいものがありますけど、誰もが来ることなので。本人はスッキリした気持ちでいるんじゃないかと思う。本当にお疲れさまという気持ち」とねぎらった。

 前日5日目には横綱審議委員会の本場所総見が行われ、山内昌之委員長(東大名誉教授)から「横綱の責任感、責務を果たそうとする様子がうかがえて安心している。心強い」と評された。一人横綱は「できることをやってきましたから。本場所で出せればいいかなと思います」と気持ちを引き締めた。