元大関が最高峰の舞台へ戻ってきた。大相撲夏場所初日(14日、東京・両国国技館)、幕内復帰を果たした朝乃山(29=高砂)が幕内千代翔馬(31=九重)を破って白星発進。右を差して胸を合わせると、一気に前へ出て寄り切った。

 幕内力士としての白星は、大関だった一昨年夏場所以来約2年ぶり。取組後は「長かったですね」と言葉に実感を込めた。幕内土俵入りでは満員の館内で大声援を受け、取組ではしこ名入りの応援タオルが客席のあちこちで掲げられた。「お客さんの目の前で相撲を取れたのがうれしい。感謝の気持ち」と思いを口にした。

 夏場所では2019年に初優勝を果たし、21年には不祥事発覚で謹慎も経験した。幕内復帰で再び節目を迎えた元大関は「優勝してゲンもいいですし、不祥事を起こした場所でもある。それも過去のこと。ここからが本当の勝負という気持ち。明日からまた自分の相撲を集中して取っていきたい」と気持ちを新たにしていた。