レッドソックス・吉田正尚外野手(29)への賛辞が止まらない。8日(日本時間9日)にア・リーグ週間MVPへ初選出され、米主要メディアからは激賞の嵐が飛び交っている。

 今月1日から7日までの計6試合に出場し、25打数12安打で2本塁打、2二塁打を含む打率4割8分、8打点、1四球、長打率8割、出塁率5割1分9厘、OPS1・319をマーク。文句なしの好成績を残し、直近1週間でチームを5勝1敗の快進撃へと導いた。今やレッドソックスに欠かせない存在となった吉田について、地元ボストンの放送局「NESN」(電子版)が「レッドソックスのウワサ・MLB各球団がマサタカ・ヨシダを見送った理由」と題した興味深い記事を掲載している。

 同局でプロデューサーを務めるアダム・ロンドン氏は「レッドソックスはメジャーリーグのオフシーズンに特に大きな注目を集めたが、その投資に対するリターンを早くも実感しているようだ」と寸評。「日本のプロ野球で大成功を収めたマサタカ・ヨシダは昨年12月にボストンと5年契約を結び、1億540万ドルの価値があるとされるMLBへの移籍を果たした。ヨシダは当初、このような大きなキャリアチェンジの後に予想されるような苦悩にさいなまれていたが、その後、彼は見事に〝テイクン・オフ(離陸)〟している」と続けている。

 そして米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者として知られるバスター・オルニー氏が同局の番組内で、なぜレッドソックス以外の他球団が昨オフに吉田への関心を最後まで持たなかったのかについて「彼の守備が十分でないと考えて見送った」と舞台裏を明かしたことにも触れている。

 同番組内でオルニー氏は結論として「左翼手のマサタカ・ヨシダほど熱い選手はいない。今の彼の打撃ぶりなら、誰が見ても納得できるはずだ」ともコメント。その言葉を引用し、ロンドン氏も記事の最後に「ヨシダは今季、アメリカンリーグの外野手に贈られる3つのゴールドグラブ賞のうちの1つを受賞するだろうか? おそらく無理だろう。しかし彼はボストンの左翼で日常的なプレーをすべてこなし、その守備は新しいクラブにとって足かせにはなっていない。また、たとえヨシダの守備が平均以下であったとしても、彼のバットがその欠点を補ってくれるだろう」と評し、あらためて29歳ルーキーの打棒爆発を絶賛している。

 吉田の規格外の暴れっぷりに、獲得を見送った他球団も地団駄を踏んでいるのは間違いない。