サウスポーの継承者となる。卓球の第4回パリ五輪代表選考会全農カップ・トップ32平塚大会最終日(7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)、決勝が行われ、女子は早田ひな(日本生命)が張本美和(木下アカデミー)を4―2で下して優勝した。男子は戸上隼輔(明大)が張本智和(智和企画)を4―3で破って頂点に立った。

 4歳で卓球を始めた早田にとって、1日に現役引退を表明した五輪3大会連続メダルの石川佳純全農)は〝雲の上〟の存在だった。「小学校のころとかは、世界選手権などをテレビで見て応援していた」。しかし、中学、高校と年齢を重ねるにつれて感情に変化が生じた。「やっぱり超えなきゃいけない」。大先輩の壁は高かったが、試合を通じて多くの学びを得た。

「石川選手の試合の組み立てや、駆け引きのうまさなど、試合をするごとに学んでいく部分がすごく多かった。同じ左利きとして本当に尊敬している」。後継者として着実に成長を遂げ、1月の全日本選手権では準決勝で石川に4―0のストレート勝ちを収めた。

 左のエースとして日本の威厳を守り抜いた石川。そのバトンを引く継ぐ早田は「もっともっと頑張っていかないといけない」。視線は世界の頂に向いていた。