世界最大のプロレス団体「WWE」(米国)が、女子最強の五輪レスリング金メダリストと契約したことが明らかになった。

 米スポーツ専門局「ESPN」は、2021年東京五輪レスリング女子68キロ級金メダルのタミラマリアナ・ストックメンサ(30=米国)がWWE入団を決意し、契約を交わしたと伝えた。同メディアの取材にストックメンサは「頭の片隅にあった、いつからかわからない私の夢はずっとうずうずしていた。WWEに入りたかったんだ」と、数年前からプロレス転向を検討していたと言い、今週からフロリダ州オーランドにある養成機関「WWEパフォーマンスセンター」でプロレスのトレーニングを開始したという。

 この報道を受け、3日(日本時間4日)にWWEも公式ツイッターに「それは本当! 本当なんだ! ESPNが報じたように、五輪金メダリストのストックメンサがWWEと契約した!」と投稿し、入団を認めた。

 ストックメンサは、東京五輪の1回戦で16年リオ五輪女子69キロ級金メダルの土性沙羅にテクニカルフォール勝ち。2連覇を狙った優勝候補に圧勝したことで勢いに乗り、レスリングのフリースタイルで金メダルを獲得した初の黒人女性となった。19年、22年の世界選手権も制しており、「女子最強」の呼び声が高い〝スーパーレスラー〟だ。

 ストックメンサは総合格闘技転向も考えたというが、体重調整の関係で適しているとは思えず「(WWEスーパースターの)個性がテレビを通して輝いているのを見るのが好きだし、その強さを見るのも好き。彼らのすべてが私に似ていて、私もその一員になりたいと思うようになった」。1年以内にメインロースター入りすることを目標にしているという。

 WWEは21年9月に東京五輪レスリング男子125キロ級金メダルのゲイブル・スティーブソン(米国)とNIL契約を結んでおり、東京五輪金メダリストとは2人目の契約になる。ただ、スティーブソンが昨年WWEに登場したのはわずか2回。現在はレスリングに復帰し、24年パリ五輪に挑戦するとみられている。