今季、DeNAに入団したトレバー・バウアー投手(32)が3日の広島戦(横浜)でNPBデビューを果たした。結果は7回98球を投げ、7安打1失点で来日初勝利。2020年のサイ・ヤング賞右腕が、その実力を垣間見せた。
その一方、投球外でも注目を浴びているのも事実。MLB時代には、同僚捕手の配球批判やKO後に怒りに任せ、ボールを中堅方向へ大遠投するなどグラウンド内での〝事件〟や、女性へのDV疑惑など問題児ぶりにはこと欠かない。日本でどれだけ〝更生〟したのかは、日本だけなく世界の球界関係者が注視するところでもある。
まだ32歳。21年5月にDV疑惑によりMLBから出場停止処分が下るまで、バリバリのMLBでエース格だった右腕の〝再出発〟となったマウンドは、米球界関係者にとっても約2年間のブランクを測るうえでも〝注目〟となっても不思議ではなかったが…。意外にもその反応はほぼない。
この時期にNPBを視察するMLBスカウトの多くは、来季の獲得候補対象となる有力選手について、出場試合のレポートを作成するのが常だが、バウアーについては「そもそもまだ『レポートが欲しい』とも言われてない」と多くの球団で現状は獲得リストの〝対象外〟の選手でしかないという。
長期の出場停止処分の原因となったDV疑惑の負のイメージは、MLB市場では、そう簡単にクリアになる見通しはなく「日本に比べたら米国社会は寛容な部分は多いかもしれないけど、それはあくまで『自分で自分を傷つけてしまった』ケース。ドラッグとかアルコール依存症とかね。そこから復活しようとする人を応援する風潮や支援するプログラムはあるけど『他人を傷つけた』となると話は別。仮に〝疑惑〟でもあってもね」と、MLBスカウト関係者の見解は厳しい。
本人は1年契約を結んだDeNAでプレー後に24年シーズンは再びMLB復帰を選択肢としている模様だが…。推定年俸4億円にまで下がった元サイ・ヤング賞右腕への門戸は〝本家〟ではまだ閉ざされたままだ。











