大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、幕内逸ノ城(30=湊)が日本相撲協会に引退届を提出。師匠の湊親方(54=元幕内湊富士)とともに国技館で会見した。
逸ノ城は「(持病のある)腰の状態が良くないので。(最終的に)2日前に親方と話をして決めました。まだやれた? やりたかったけど、体が言うことをきかない。歩くのも横になった状態で動いたりするのも、かなりつらい。本当に残念です」と引退の理由を説明。湊親方は「もうちょっとできるんじゃないかと思って何時間も話しましたけど、どうしても本人が無理だと。残念で悲しい気落ち」と心境を語った。
逸ノ城はモンゴルから鳥取城北高に相撲留学し、2014年初場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。同年秋場所に新入幕を果たすと、殊勲賞と敢闘賞をダブル受賞。「モンゴルの怪物」として旋風を起こした。その後は腰痛に苦しみながらも、昨年名古屋場所で初優勝。一方で、同年12月にはコロナ対策の規則違反で1場所出場停止処分を受けた。今年2月に腰の手術を受け、春場所で十両優勝。夏場所の新番付で幕内復帰を果たした矢先の電撃引退となった。
逸ノ城は「高校から日本に来て、この10年間相撲をやれた。いろんな人に応援してもらって、皆さんに感謝しています。幕内優勝できたのが一番、心に残っている。相撲をやってきて良かった」と土俵人生を振り返った。21年9月には日本国籍を取得したが、年寄名跡を取得しておらず、親方として協会に残ることはできない。逸ノ城は今後について「今のところは、まだ考えていない。次の人生で一生懸命、やっていきたい」と話すにとどめた。










