【第4回 老けすぎたのはあなたのせいよ♪】

 この連載のタイトルは、最近私の脳内にヘビロテで流れている替え歌が“元”になっています。

「(女)老けすぎたのは あなたのせいよ (男)弱い女のフレイルを (女)テストステロン (男)テストステロン 放したくない (男女)クリーム 筋注 テストステロン 男と女の更年期♪」

「男と女のラブゲーム」のメロディーが思い浮かんだ世代の方は、最強の男性ホルモン=テストステロンに注目! この替え歌の真意は、2月に発売になった泌尿器科医・関口由紀先生の新刊「性ホルモンで乗り越える男と女の更年期 知っておきたい驚異のテストステロンパワー」を読んでいただけるとガッテンしていただけます(笑い)。私が構成を務めました。

 そもそも「男性ホルモン」「女性ホルモン」という響きが誤解を生んでいるのですが、男女ともに両方のホルモンを持ち合わせていて、その比率が個々によって違うだけなのです。そしてこれもあまり知られていませんが、女性ホルモンは男性ホルモンを原料につくり替えられています。閉経後に女性ホルモンがガクッと減った女性の元気を支えているのは、実は残されたテストステロン。そのテストステロンまでもが枯渇するとフレイル(虚弱)が加速し、健康寿命を縮めることになってしまうのです。「放したくない~♪」と覚えておいてください。

 由紀先生は、男性医学の父で私の父である熊本悦明の愛弟子。「テストステロンが健康寿命を伸ばす鍵である」と、父と一緒に女性のテストステロン値を測定する研究を続けていました。その興味深い集計データもこの本では紹介。他にも、実際に補充療法を受けて元気を取り戻した患者さんのエピソードを、赤星たみこさんの漫画でリアルに描いています。

 上の写真、本の周りに並べているのはテストステロン製剤「エナルモンデポー」。70代からテストステロン補充を続け、92歳で亡くなるまで現役医師だった父の遺品です。補充療法は男性・女性に合わせた量で慎重に行います。寿命100年時代を元気に生き抜くために知っておいて損はありませんよ。 

 ☆くまもと・みか  医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。