さらなる飛躍でコーチの涙を枯らしてみせる。フィギュアスケート女子の渡辺倫果(TOKIOインカラミ・法大)が、世界選手権3日目(24日、さいたまスーパーアリーナ)のフリーで131・91点をマーク。合計192・81点で初の大舞台を終えた。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプで)で転倒。3回転フリップもバランスを崩したが、3回転ループ―トーループの連続ジャンプなどを着氷。演技後には「要素的には納得のいくものではなかったが、たくさんの人に支えられて、応援してくださっているのを特に感じた」と感謝の言葉を述べた。
22日のショートプログラム(SP)ではまさかの15位発進。落ち込む中庭健介コーチに対し、渡辺が「フリーで頑張ればいいから」と激励したという。「立場が逆のような気がするなあ、余計なことを言うなって言われそう」と苦笑いを浮かべつつも、気持ちを切り替えるきっかけの1つになった。
この日のフリー後には、中庭コーチが号泣。その涙を見た渡辺は「こんなので今泣いていたら、今後もたないよって。また来季ここに戻ってくるから、今泣いていたってダメだよ」と声をかけた。「すごい生意気だ」と反省しながらも「来年はトップ争いをできるように、結果で泣かせられたら」と決意を新たにした。
今季は代打で出場した昨年10月のグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダで初出場初優勝を果たし、同12月のGPファイナルでは4位に入った。数々の大舞台を経験した1年となったが、レベルアップに余念はない。プログラムの変更を明言した上で「まずは4回転ループの習得を目指す。演技構成ではフリーからトリプルアクセルを2本、SPで1本の合計3本で挑んでいきたい」と展望を語った。
悔しさがないと言えばウソになる。次こそは表彰台争いに食い込むことができるか。












