あの1本が…。フィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で初Vを果たしたペアの三浦璃来、木原龍一(ともに木下グループ)組は、快挙達成にも悔しさをにじませた。
23日にさいたまスーパーアリーナで行われたフリーは、序盤から息の合った演技を披露するも、終盤のスロー3回転ループで転倒。合計222・16点で頂点に立ったが、三浦は「フリーで気持ちの弱さが少し出たかな。やっぱり今大会のフリーは悔しさが残る演技だった」と顔をしかめた。
2月の四大陸選手権(米国)後は、順調に調整を進めてきたという。自信があったからこそ、ジャンプの失敗が心に引っかかった。三浦は「プレッシャーではなくて、過去の自分に勝てなかった。今季はスローループで転んだことがなかったので、降りたけど、耐えることができなかった。自分に負けてしまった」と原因を分析。その上で「タイミングがズレたかな…。たぶんもう1回トライしたら踏ん張れた」ともどかしさを吐露した。
できるならもう1回やりたい――。この言葉に無念さが詰まっていた。木原は「それはみんな言うよ」とツッコミを入れたが、三浦は「確かに(笑い)。でもあれは本当に踏ん張れた。本当に降りたから…」と苦笑い。完璧を追い求めてきたがゆえに、どうしても許せなかった。
22日のショートプログラム(SP)では、自己ベストを更新する80・72点をマーク。確かな手ごたえをつかんだ。ただ、この日のミスは再び〝りくりゅう〟に現実を突きつけた。三浦は「SPとフリーがそろえられていないので、まだまだかな」と言えば、木原も「SPはよかったけど、また今日、自分たちの弱さが見えた。また来季に(完成度などを)詰めていけたら」ときっぱり。ともに反省点を口にした。
視線の先は早くも来季に向いている〝りくりゅう〟。この経験をさらなる飛躍の糧となる。












