岸田文雄首相(65)が21日、ウクライナを電撃訪問。政府はゼレンスキー大統領と同国の首都キーウで首脳会談を行うことを発表した。

 当初の予定では日本時間のこの日午後に訪問先のインドから帰国の途につく予定だった。ところが、岸田首相はインドからポーランドに入る際に政府専用機ではなく、チャーター機を利用してウクライナを電撃訪問した。

 政府関係者によると、このチャーター機は今年1月、WBCで活躍中の大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が米国から日本に帰国する時に使ったチャーター機と同じ10人くらいが搭乗できる機種だという。

「日本の総理大臣が太平洋戦争後、戦争の地域に入るのは初めてのことです。日本の首脳のウクライナ訪問も初めてとなりました。ゼレンスキー大統領との首脳会談では、5月のG7広島サミットの議長国として、ロシアに対する制裁などで国際社会での結束をうながす狙いがあります」(政府関係者)

 先月は、イタリアのメローニ首相に続いて米国のバイデン大統領が相次いでウクライナを訪問しており、G7の首脳で訪れていないのは岸田首相だけとなっていた。

 政府は岸田首相のウクライナ電撃訪問をめぐって水面下で動いていた。当初は今月31日に日本を出発してポーランドを経由し首都キーウに入る方向でウクライナの外交当局と交渉を進めているとの情報が流れていたが、なぜこの日の電撃訪問となったのか。

「ポーランドから陸路でウクライナに入りキーウ近郊の激戦地を訪れ、犠牲者に献花した後、0泊3日の強行スケジュールが取りざたされていました。取材は警備上の問題から大手メディア数人との話も流れていた。岸田首相はG7議長国の議長として、20日から2泊3日の予定でロシアを訪問している中国の習近平国家主席に先を越されたくなかったのかもしれません」と永田町関係者は指摘した。