昨年12月に詐欺容疑で逮捕された女子キックボクサー・ぱんちゃん璃奈(28)が復帰戦で再スタートを切った。キックボクシングイベント「KNOCK OUT」5日の国立代々木競技場第二体育館大会でのエキシビション戦で坂本瑠華(24)と対戦。ドローながら今後に光明が見えた形だが、これに〝ぱんちゃん研究家〟を自称する青木真也(39)は不満げだった。その理由とは?

 ぱんちゃんは昨年12月、那須川天心と武尊の直筆サイン入り限定ポスターを偽造し、販売するとうたい、代金をだまし取った疑いで兵庫県警垂水署に逮捕された。その後、先月17日にKNOCK OUTの宮田充プロデューサーと謝罪会見を行い、女子ミニマム級王座返上と今大会で異例の〝高速復帰〟を発表していた。

 この日、パンチのみの〝みそぎ〟の2分2ラウンド(R)に黒いコスチュームで臨んだぱんちゃんは、最初に花道で深々と頭を下げて登場。ゴングが鳴ると1Rはジャブでけん制して距離を支配し、2Rは間を詰めて激しい打ち合いも見せるなど軽快な動きで昨年4月に負った左膝前十字靱帯断裂の回復も順調であることをうかがわせた。

 試合後、改めて謝罪の言葉を口にしたぱんちゃんは、歓声で迎えた観客について「ヤジや批判が当たり前だと思っていたので温かすぎてありがたいと思いました」と涙ながらに話し、2か月以内のキック復帰を希望した。

 そんなぱんちゃんの今後について宮田プロデューサーは「事件に関して近々会見を行わせていただこうと思っています」と詐欺事件の現状を報告する場をつくる意向。今回は〝準公式戦〟という形で警察の了承を得てのリングだったが、正式な復帰戦については「6月くらいかな、というふうに思っています」と見通しを明かした。

 前途多難ながら、今後への光が見えた再起戦。ところが、この試合を見た自称「ぱんちゃん研究家」の青木は不満げで「もったいなさすぎるだろ。ここで猫をかぶる意味が分からないよ!」と声をしゃがれさせる。そして早すぎる復帰やSNSでの数々の言動で賛否を呼んだことを踏まえつつ「ここで、ほぼ素人の相手にしっかりエキシしてどうするんだ。一方的にボコボコに殴るとか、頭突きでもして憎まれ口を叩けば、さらにますますヒールになれるチャンスだったのに…」と声を荒げた。

 最後は「今って開き直ったもん勝ちの時代じゃん。朝倉未来しかり皇治しかり。それは格闘技界のみならず。そんな時代の流れに逆行してどうするんだ!」とブチギレて荒々しく電話を切った。ひねくれ者がここまで憤慨したことは、再出発のぱんちゃんにとって何より明るい兆しといえそうだ。