鉄人に大きな試練だ。大相撲夏場所4日目(13日、東京・両国国技館)、幕内玉鷲(41=片男波)が幕内時疾風(29=時津風)に寄り切られて初日から4連敗を喫した。体調は万全ではなく、右脚のすね付近にサポーターを装着して出場。それでも取組後は「(力士であれば)痛いのはみんな同じ。それでも一生懸命やっている」と気丈に言い切った。

 師匠の片男波親方(元関脇玉春日)は右脚の状態について「大したことはない。軽い肉離れみたいな感じ。初日の前日の稽古中、準備運動をしている時に力が入らなくなったような感じだった。徐々に良くなってきている」と説明。「試練でしょうね。まだ始まったばかり。あきらめたらダメだということは、本人も分かっている」と連敗スタートからの巻き返しに期待した。

 この日で幕内連続出場は1141回(歴代3位)となった。西前頭13枚目で幕内残留の目安は6勝。結果次第では十両転落も現実味を帯びてくる。師匠は「始まりがあれば、終わりが来る。それはいつも頭に入れておかないとダメだよと常に言っている」と前置きした上で「まだまだ本人の気力は途切れていない。十両に落ちたら? 大丈夫だと思います。それで、どうこうというのはない」と明言。土俵に立ち続ける意志に揺らぎはない。

 今場所は幕内在位100場所(同3位)の節目。勝ち星を1つ挙げれば幕内713勝となり、日馬富士を抜いて単独8位に浮上する。数々の記録をつくり続けてきた鉄人は、難局を乗り切ることができるのか。まずは初勝利で悪い流れを断ち切りたいところだ。