俳優の木村拓哉、歌手の工藤静香夫妻の次女で、モデルのKoki,(20)が「第65回ブルーリボン賞」の新人賞を獲得した。女優デビューで初主演したホラー「牛首村」での戴冠となったが、初っぱなの撮影で、華麗なる〝2世女優〟の〝熱々カレー事件〟が発生。同作スタッフが明かした。
2021年6月、都内近郊。気温25度ほどでやや蒸し暑さを感じるなか、撮影は行われた。Koki,にとって初めて演技する場。緊張するかに思われたが、笑みは絶えなかった。芸能一家に生まれ、幼少期から注目されていることに慣れていたのだろう。
演じるのは女子高生役。一番最初に撮ったのが、父親役の「ココリコ」田中直樹とダイニングテーブルに向き合ってカレーを食べて話すシーンだ。普段父とやり取りするような、自然な姿を求められた。
「さあ、本番いくか!」
スタッフの1人から声が上がった。笑顔だったKoki,は天井を見上げ、フーッと大きく息を吐く。さすがに緊張したのか、役に入り込む瞬間だったのか。
皿に盛られたカレーに手をかけた田中は、「あっつ!」とその熱さに悶絶。触ったのはカレーではない。皿のふちだった。スタッフが温めすぎたのか、〝熱々カレー〟は皿にまで熱を帯びていた。Koki,やスタッフたちもほっこりし、場が和んだ。かくしてカメラが回った。
Koki,がカレーをほおばりながら「別に…ゼミの講習もあるし」と言うシーンだった。熱々のカレーは冷める気配がない。
口に運んだ瞬間、眉間にしわが寄ったように見えた。〝まだ熱かったか…〟〝吹き出さないか…〟とスタッフたちはハラハラした。だが、何とか耐えてみせ、セリフを口にした。
清水崇監督のオーダーにも応え、5テイクでOKを得た。
同作スタッフは「Koki,さんは芯の強い人だと感じました」と指摘。モデルとしてはクールなイメージがあるが、撮影現場では終始笑顔で「太陽みたいな存在でした」とうなずいた。
同賞は、東京映画記者会(東京スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が投票で選考する。












