ロケバス内で女性に性的暴行をしたとして不同意性交等の罪に問われている元ジャングルポケットの斉藤慎二被告(43)の第6回公判が5日、東京地裁で開かれた。

 この日は、被害を受けた女性Aさんが出廷し、パーテーション越しに意見陳述を行った。Aさんは「待機中に、初対面の私に性的行為に及んだことに、強い異常性を感じる」「言葉の通じないモンスター」と非難した。

 一斉藤被告は「同意があった」と無罪を主張しているが、Aさんは「相手の拒絶を同意と受け取るなら、重大な認知のゆがみがあるとしか思えない」と話した。

 また、「さらに私を苦しめたのは、被告人の妻によるインスタグラムの投稿です」と主張。斉藤被告の妻が「一方的な行為はなかった」などと投稿したことに対し「まるで私に非があるように発信された」、「あまりに卑劣で耐えがたい屈辱」と怒りをあらわにした。

 続けて、斉藤被告から「一度も謝罪を受けていない。それどころか(斉藤被告は)SNSを更新し続けている」という。被告について「TikTokでは投げ銭を得て、笑顔だった。事件をちゃかすようなコメントもあった。事件によって集めた注目で、被告人の収入になっている」とし、「言葉にできないほどの悔しさと怒りを感じた」。

 これらに、Aさんは「人としての感情や尊厳を踏みにじられた」と声をつまらせ、法廷には涙をすする音が響いた。「私の人生が壊された事実を正面から受け止めて、言い訳せず、心から反省してほしい。被告人がしたことを許すことはできない」と語った。

 事件後、AさんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。症状は今も続いているという。検察側は懲役7年を求刑したが、「PTSDは、医師の見立てだと治るまでに5年かかる」とした上で「被告人の罪が5、6年程度にとどまり、先に被告人が社会復帰することは到底納得できない。6年を超える、可能な限り長くて重い刑を与えることを求めます」と語った。