別格の存在感だった。ブレイキンの全日本選手権最終日(19日、東京・代々木第二体育館)、決勝が行われ、男子は半井重幸(20=ダンサー名・SHIGEKIX)が岡田修平(33=SHADE)を下して3連覇を達成した。

 優勝が決まった瞬間、こみ上げる涙をタオルで拭った。ブレイキンはパリ五輪で初採用が決まり、注目度が急上昇。「渋谷を歩いていたら、自分(の写真)がメッチャあったりして、普通にプレッシャーを感じていた」。第一人者として勝って当たり前の雰囲気で、きっちり勝ち切るのは、決して簡単なことではない。しかし、SHIGEKIXは自らの力を出し切った。

 トップロック(冒頭の立って踊るダンス)で相手を威嚇。軽やかなフットワークとパワームーブ(体を回転させる動き)を披露すると、完璧なフリーズ(動作を止めること)で観客を魅了した。中継したNHKで特別ゲストを務めたお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史(52)は、準決勝の演技を「音ハメが2本ともバチバチに決まっていた」と大絶賛。10代の頃にブレイキンにハマった大先輩も目を丸くするパフォーマンスだった。

 まさに日本のエースにふさわしい活躍。「パリ五輪に向けて全力で突き進んでいきたい。ブレイキンの象徴のような存在になれたら」。SHIGEKIXは、これからもトップを走り続ける覚悟だ。