大関候補に名乗りを上げた。大相撲初場所14日目(21日、東京・両国国技館)、小結霧馬山(26=陸奥)が幕内阿武咲(26=阿武松)を突き落として10勝目(4敗)。三役4場所目で初の2桁白星を挙げ、大関とりの起点を築いた。取組後は「先場所は12日目に勝ち越してから3連敗。いい経験になった。明日(千秋楽)は自分の相撲を取って終わりたい」と残りの一番へ意気込んだ。
モンゴル出身で力強い四つ相撲が持ち味。師匠の陸奥親方(元大関霧島)をほうふつとさせる豪快なつり出しを決めたこともある。過去5場所は負け越しなしと安定した成績を残す一方で、直近2場所は小結で9勝、8勝と〝2桁の壁〟を越えられずにいた。その霧馬山について、部屋付きで指導にあたる鶴竜親方(元横綱)は今場所中に次のように語っている。
「ずっと三役や上位で取っているし、才能も十分ある。やる気を出してやっているんですけど、もっと上にあがりたいという気持ちを前面に出してやってほしい。本人には『今のうちに上がっておかないと(上の番付は)難しいよ』ということは言っている。そんなにチャンスは来ない。やるか、やらないかは本人次第」
幕内上位には関脇若隆景(28=荒汐)や関脇豊昇龍(23=立浪)ら大関を狙うライバルたちがひしめき合う。十両では、優勝した元大関の朝乃山(28=高砂)をはじめ、北青鵬(21=宮城野)や金峰山(25=木瀬)らが入幕をうかがっている。そうした中で、霧馬山は今回つかんだチャンスをものにすることができるのか。目の色を変えて上を目指すのは、今しかない。












