現状打破へ〝勝負の1年〟だ。大相撲秋場所8日目(18日、東京・両国国技館)、小結霧馬山(26=陸奥)は幕内翠富士(26=伊勢ヶ浜)の肩透かしで3敗目を喫した。全勝の幕内北勝富士(八角)を2差で追っていたが、痛恨の黒星で一歩後退。取組後は取材に応じることなく国技館を後にした。
モンゴル出身で家族が羊やラクダを飼育する遊牧民。持ち味の足腰の粘り強さを生かして昨年九州場所で新小結昇進を果たした。しかし、昇進直後に負け越すなど定着することができず、今場所は5場所ぶりの小結返り咲きとなった。
大関昇進の目安は三役の地位で3場所合計33勝。看板力士の座を狙うライバルとの切磋琢磨が続く中、霧馬山を部屋で指導する鶴竜親方(元横綱)は、三役力士が横一線であることを強調し「誰が出てきてもおかしくない」と現状を分析した。
もちろん霧馬山も候補の一人だ。ただ、鶴竜親方は「そんなに体が大きいわけじゃない。せめてあと10キロは(欲しい)。上半身は少し厚みが出てきたけど、足がまだやっぱり。前はすごくあるんだけど、後ろの筋肉がちょっと足りないかな」と指摘する。
また、相撲内容についても「動きや技で何とかしようとしている。それはいいんだけど、いずれケガする可能性があるし、安定感に欠けるところがある。全部は無理ですけど、もう少し前に出て勝てるようになれば体の負担も少なくなる」と今後の課題を挙げた。
このように鶴竜親方がゲキを飛ばすのも〝大関霧馬山〟誕生を心待ちにしているからこそ。「本当にこの1年が勝負。これを逃したら次の人が出てきますよ。そうチャンスは巡ってこないから。すべては本人次第」
来年6月3日に開催される鶴竜親方の引退相撲を悲願の地位で迎えることはできるか。












