痛恨の黒星だ。大相撲初場所11日目(18日、東京・両国国技館)、綱取りに挑む大関貴景勝(26=常盤山)が新小結の琴ノ若(25=佐渡ヶ嶽)に敗れ、2敗目を喫した。立ち合いから押し込まれて後退し、押し返そうとしても琴ノ若は下がらない。とっさに体を開いたのが墓穴となり、呼び込んで一気に押し倒された。取組後は10日連続で取材対応せず、国技館を後にした。
昨年11月の九州場所は12勝3敗で優勝に準ずる成績(優勝同点)。横綱審議委員会は今場所でハイレベルな成績で優勝すれば、綱取りもあり得るとの認識を示している。14勝で優勝すれば場所後の横綱昇進が濃厚とみられていた中、格下に喫した痛すぎる黒星。雲行きは一気に怪しくなってきた。
幕内後半の審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「(貴景勝は)琴ノ若がいい立ち合いをして慌てたのかもしれない。琴ノ若がいい攻めを見せた」と結びの一番を分析。貴景勝の綱取りについては「(この日の黒星は)大きいでしょうね。(千秋楽まで)1敗でいっていればというのかね。当然、2敗は厳しくなるよね。印象が下がる? そうとらえられても、しょうがない」と指摘した。
ただ、2敗に後退しても優勝争いのトップは維持。今場所の綱取りの成否は別にして、丸2年間遠ざかっている賜杯だけは譲れない。果たして、一人大関は看板力士としての務めを果たせるのか。残り4日間は真価が問われる土俵となりそうだ。











