フランス1部モナコの日本代表MF南野拓実(28)が、ますます窮地に追い込まれている。15日に行われたアジャクシオ戦で移籍後初のリーグ戦3試合連続出番なし。チームでは競争が激化する一方で構想外に近い状態。今後は期限付き移籍などでプレー機会を模索する選択肢も出てくるが、その場合は〝都落ち〟濃厚となってきた。

 今季から鳴り物入りで入団した南野は、ここまでわずか1得点。置かれた状況は厳しさを増すばかりだ。カタールW杯による中断明け初戦となる昨年12月28日のオセール戦で待望のスタメンをつかんだ南野だが、前半のみで屈辱の交代。フィリップ・クレメント監督からの信頼が低下して次戦からリーグ戦で出番を失い、対照的にチームは無敗を続けて絶好調だ。

 前所属のリバプール(イングランド)時代のようにカップ戦での出番が頼みの綱だったが、南野が先発出場した7日のフランス杯ロデズ戦で格下の2部相手に、まさかの敗退。南野は地元メディアから戦犯扱いされるばかりか、出場チャンスがある舞台まで失うダブルショックで崖っぷちに追い込まれた。

 チーム内では今季プロ契約したばかりのMFエリゼ・ベンセギル(17)が瞬く間にレギュラーの座を奪うなど、南野とポジションを争うライバルたちが次々と活躍。前線に入り込む余地は、なくなりつつあり、飼い殺しも現実味を帯びてきた。

 欧州事情に詳しいある代理人は「年齢的に一番いい時期にプレーできない状況となれば厳しい。完全移籍したばかりなので、出番がないのならレンタル移籍を検討するのでは」と指摘する。

 実戦でプレーできずにパフォーマンスが低下すれば森保ジャパンへの影響も必至。2026年夏までの4年契約を結んだばかりのため、まずは期限付き移籍で復活の場を模索するのが現実的だろう。リバプール時代も21年2月にサウサンプトンへ期限付き移籍して活躍した経験があり、新天地を求めるのもアリだ。

 その場合、都落ちは避けられない。同代理人は「今の状況を考えると5大リーグは厳しいのでは」と予測する。トルコの移籍情報を扱うサイト「ギズリトランスファー」は「フェネルバフチェが、南野をリストアップした」と伝えたが、同国のほかベルギー、ギリシャなどが候補となりそう。日本の10番が、今後のサッカー人生を左右する決断を迫られている。